覚せい剤事件について

覚せい剤事件 

検事時代に培った捜査力

私は検事時代から多くの覚せい剤事件に携わってきました。覚せい剤事件は、末端の使用者のみを逮捕しても根本的解決になりません。入手先や資金源を調べ上げ、違法に覚せい剤を扱う組織全体を突き止めなければなりません。
 
しかし、こういった突き上げ捜査は、「必ずしも行われるわけではない」というのが現実です。私はそれでは覚せい剤事件の根本的解決にならないという思いがありましたので、重要な事件では、警察の協力を取りつけ、徹底的に突き上げ捜査を行い、末端の使用事件から密輸入や暴力団の親分や総長までの大量覚せい剤取引事件までも発展させ、解明して裁判で有罪をかちとってきました。
 
覚せい剤事件の場合には、「誤認逮捕」もありえます。誰かの「身代わり」になっている場合も考えられます。その場合には、無罪を勝ち取るために、警察の捜査に従うのではなく、もう一度捜査を立て直し、警察の捜査が本当に正しいのかどうか徹底的に調べなければなりません。こういった捜査は誰にでもできるものではありません。検事時代に多くの経験があるからこそできるものだと自負しております。
 

根本的解決を目指す

覚せい剤は再犯の危険性が高い事件です。
まずご本人の「更生したい」「やり直したい」という確たる思いが必要です。そうでなければ根本的解決になりません。
覚せい剤に関わる友人関係を絶つ今が楽しければ何をしてもいいという刹那的考えを改める自分の生き方を見つめなおすといったことです。
 

覚せい剤に手を出してしまう理由として

人生の目的を見失い、苦しいこと、つらいことがあった場合、その逃げ道として覚せい剤に手を出してしまうことが多いのです。
そうではなく、
苦しさをどう受け止め、苦しさを自分の成長のための糧と捉えることができるか
自分の人生と向き合っていく必要があるのです。
そのためには家族の努力も必要です。
以前、ある少年事件で「息子を更生させたい」と願うご両親からご依頼を受けたことがありました。
そのとき私は一つの解決策として「ご両親が大切にされている本を息子さんにプレゼントしたらどうですか?」と申し上げました。
するとそのご両親は、大切にしている考え方や共感できる思想が書かれていて、何度も読んだ本をプレゼントされました。
最初はなかなか心を開かずにつっぱねていた少年がその本を読んだことで、徐々に心を開いてくれたということがありました。
これは一例ですが、このように根本的な解決を目指さなければなりません。
「もう二度とやりません」
という言葉は誰もが言います。
それが単なる言葉ではなく、「本当に心からそう思っている」ということが裁判官に伝わらなければなりません。
表面的に言葉だけなのか、
本当に心から言っているのか、
それは裁判官に伝わります。
更生するために、
今後の生活をどうしていくのか
なぜ再犯の恐れがないと言えるのか
本当に本人の心が変わって、将来覚せい剤事件を含む犯罪を二度行わないと判断できるのか
といったことを一つ一つ立証し、それを実現する具体的計画が必要です。
そうすれば、通常は実刑と考えられる事件でも、本人の真摯な今後の生き方に対する計画や環境が整備されていると判断されて、執行猶予がつく可能性もあります。
私たちはこのように、事件そのものだけに目をやるのではなく、その人の背後にある生き方の改善をも念頭に、根本的な覚せい剤事件の解決を目指しています。
 
「覚せい剤事件」では、
1.覚せい剤事件等で逮捕された場合の対応
2.検察官時代に手掛けた種々の覚せい剤等の薬物事件
3.覚せい剤事件の現況と歴史
4.覚せい剤等の所持、使用の捜査と裁判
5.覚せい剤等の害毒
についてご説明させて頂きます。

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