【事案の概要】
年配の女性が,訪問営業を受け,複数回にわたり,総額2250万円で仮想通貨を買わされました。もっとも,仮想通貨についても預り証の発行を受けただけで,実際に売買が行われたか否かも分かりませんでした。同社が,何ら説明もなく清算を始めたため,回収に困った依頼者からご依頼を受けました。
【経過】
先方会社の代表取締役と交渉した結果,1800万円(回収率80パーセント以上)を回収することに成功。
【経緯】
依頼者宅に先方会社の代表取締役が事情説明に来ることを確認した弁護士は,依頼者宅で待機し,仮想通貨の販売代金や依頼者に了解なく売却してしまうことの不自然性などを述べて,直接交渉をしました。
その後も粘り強い交渉をした結果,同社に投資した方では回収率20パーセントに過ぎない事案も多いなか,本件では,投資額の80パーセント以上を回収することができました。
【コメント】
先方の提示した低廉な額に満足することなく,多く証拠を集め,粘り強く交渉することで,多額の回収が可能となりました。依頼者と弁護士の協働が生み出した結果と考えております。