詐欺事件の事例
インターネット上の出会い系サイトで詐欺罪として捕まったが不起訴にした事例
【事案の概要】
依頼者は,インターネット上の出会い系サイトの運営会社にアルバイトとして雇われ,実際は男性であるにもかかわらず,女性のふりをして,サクラ行為をしました。警察に1度,呼ばれて取調べを受けた段階で,相談・依頼されました。被害額が甚大であったため,起訴された場合は,かなりの可能性で実刑の可能性がありました。
【経過・結果】…不起訴処分
依頼者は当初,詐欺の認識を否定していましたが,話を聞いているうちに,自らが詐欺行為に加担している認識が少しながらあることが判明しました。また,受けていた利益が少ないこと,組織においては従属的な立場にあったことも判明したので,容疑を否認する方針を改め,未必の故意(もしかしたら詐欺かも知れないが,詐欺であっても構わない認識)はあったとして,罪を認めることとしました。そして,上記事情関連の資料に加え,本人の反省文や現在,職業訓練を受けており更生の見込みも十分であることにつき,資料を添付して検察官に提出し,不起訴を獲得しました。