【事案の概要】
依頼者女性が、交際中の男性と喧嘩となり、その際男性を凶器で殴ってしまったため、傷害罪の被疑事実で逮捕され、同罪で起訴されました。依頼者は、第1回公判期日において、
犯行態様や故意について、国選弁護人から自分の主張を被告人質問で十分に引き出してもらえなかったため、納得がいかないまま判決期日を迎えるという直前で、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
【弁護活動の経過・結果】
本件の場合、第1回公判期日で被告人質問が終了し結審しており、次回が判決言渡期日であったため、通常の公判弁護と異なり、弁論の再開(もう一度、当事者が主張し、それに沿う証拠を調べてもらう手続)を裁判所に申し立てる必要がありました。
裁判所および検察官と協議のうえ、本件では、新証拠があり、新証拠に基づく被告人の新たな主張も存在することから、弁論の再開が認められました。
再開された続行期日に向けて、私たちは依頼者の方と協議・検討を重ねました。そして、依頼者ご本人が第1回公判期日で主張することができなかった、犯行態様や故意についての具体的な内容や本件犯行の動機や経緯を丹念に聞き取り、被告人質問に反映させました。
再開期日の被告人質問では、裁判所に対して、第1回公判期日での被告人質問では依頼者が主張できなかった内容を法廷に顕出させることができました。
結果として、執行猶予付きの判決を獲得することができました。
本件では、依頼者の方が、自身の主張したい内容を法廷で主張することができ満足されたこと、および、その結果が判決にも表れたことが大きな収穫となりました。
公判弁護では、被告人質問が大きな山場であり、充実した被告人質問のためには、依頼者の方との協議・検討を存分に行うことが不可欠です。
当事務所では、今後も、妥協を許さない緻密な公判弁護活動を遂行してまいります。