目次
弁護士を雇わないで裁判をできますか?
弁護士を立てないという選択肢
刑事事件で裁判をする際にはほとんどのケースで代理人を立てます。代理人になるのは弁護士で、その他の職業の人が代理人となることはできません。裁判に勝つには弁護人の力量も関わってきますので、どの弁護士に依頼をするのかというのは刑事事件の裁判においては非常に重要です。しかしながら、それらの弁護士に支払うお金というのも馬鹿になりません。ひとえに刑事事件と言っても裁判の案件によっても違いますので、ここで一概に料金を提示することはできませんが、最低数十万円はかかると思って間違いはないでしょう。ですからまれにこうした弁護士に依頼するのではなく、本人が行う本人訴訟の場合もあります。本人訴訟であれば弁護士を雇うことなく裁判をすることになりますから、余計な費用がかかることもありません。ただし本人訴訟には相当の労力と準備が必要になります。
本人訴訟は手間と時間が掛かる
裁判には代理人を立てる方法と、代理人を立てない本人訴訟があります。本人訴訟はその名の通り訴える側もしくは訴えられた側が代理人を立てず、自ら弁論を行うことを言います。裁判は一定のルールを元に進行しますが、代理人を立てない本人訴訟はすべてを自分で行わなければなりません。これには非常に労力がかかりますし、殆どの人は代理人を立てて裁判を行います。ですから本人訴訟は非常にレアなケースに限られると言って間違いないでしょう。弁護士に依頼する費用は節約できますが、裁判に出廷する手間と時間がかかりますから、会社員であればとうてい無理な話ですし、本人訴訟が出来る人というのはとても限られてきます。こうしたこともあって、裁判ではほとんどが弁護士を立てて進行されることになるのです。
お金に余裕があるなら本人訴訟で
代理人を立てない本人訴訟では、裁判官が助け船を出してくれることもあります。やはり弁護士のようにプロではないため、裁判における様々な知識や経験が不足していますから、一方的になるのを防ぐためです。このような裁判官の助け舟をえた上で裁判は進行していきますが、もし仮に本人訴訟で勝訴した場合、相手の弁護士のメンツは丸つぶれということになります。なにせ素人がプロに勝つわけですから、これはもうひとつの事件と言ってもよいでしょう。こうしたことは稀ではありますが、起こることもあるのです。これが本人訴訟の醍醐味と言っても良いかもしれません。弁護士を付けずに裁判をすることがどれだけ大変なのかは、実際にやってみなければわからないことです。お金に余裕が有るのならば、本人訴訟ではなくきちんと弁護士に依頼するのがオススメです。