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インターネット犯罪で捕まったらどうすればいいですか?
インターネット犯罪とは何か
インターネット犯罪というのは、刑事事件の一種ですが、具体的な犯罪の名称ではありません。サイバー犯罪と呼ばれることもありますが、コンピュータネットワークを利用して行われる犯罪を総称したものです。インターネットが発達した現在では、非常に数が増えて、規模も拡大する傾向にあるのが特徴です。ネットワークは、日本国内に限定されず、世界中とつながっているため、犯罪が複雑になっていて、対処するのが困難なのです。国によって、インターネット犯罪に対して適用する法律には違いがあります。インターネット犯罪の類型として多いのは、著作権の侵害、違法なデータの公開、匿名での信用毀損、業務妨害などとなっています。
従来の犯罪と大きく異なるインターネット犯罪
従来の刑事事件は、現実の社会で行われるものが大半であったため、警察による捜査が行いやすかったのです。しかし、インターネット犯罪はインターネット上で行われているため、捜査を進めていくのが非常に困難になっています。最も大きな問題は、インターネット犯罪の場合には冤罪が発生しやすいという点です。誰が罪を犯しているのかが明確に分からない上、第三者になりすますことが容易であるため、思わぬところで加害者にされてしまう可能性があるのです。警察では、インターネット犯罪に対応するための部署を設置するなど、さまざまな対策を講じるようにしていますが、確実な対策というのは困難です。
インターネット犯罪の罪で逮捕されてしまった時の行動
インターネット犯罪の恐ろしさは、本当に罪を犯したのかどうかを証明することが難しい点にあります。突然自宅に警察官が訪れ、逮捕されてしまうという可能性も十分あるのです。何もやっていないのに逮捕されてしまった場合は、自分が無実であることを訴えていくしかありません。警察官に対して感情的な対応を取ってしまうのは好ましくないのです。本当に無実なのに逮捕されてしまうと、どうしても憤りの気持ちが湧いてくるものですが、冷静な気持ちを保ち続けることが必要です。インターネット犯罪の場合は、一般的な犯罪と異なり、無実であることを理解してもらうことが非常に困難なのですが、最初から最後まで落ち着いて受け答えをすることが重要です。
インターネット犯罪に詳しい弁護士に依頼する
インターネット犯罪で逮捕された場合、自分の力だけで無実を訴えることは不可能に近いです。できるだけ早い段階で刑事事件に強い弁護士に相談することが必要です。どのような犯罪であれ、刑事事件に関しては弁護士に相談するタイミングが遅くなると、ますます不利な状況に追い込まれてしまいます。ただし、どのような弁護士でもよいわけではありません。インターネット犯罪は、刑事事件の中でも極めて特殊な犯罪なので、十分な実績・経験を持っている弁護士を頼る必要があります。刑事事件の裁判で無罪を勝ち取ったことがあったり、インターネット犯罪に関する豊富な知識を持っていたりすることが前提なのです。
インターネット犯罪の本当の怖さは後からやってくる
インターネット犯罪で逮捕された場合も、一般的な犯罪で逮捕された場合と同じように、バッシングを受ける可能性があります。本当に罪を犯した人は、バッシングを受けても仕方のない部分があるのですが、怖いのは冤罪で逮捕されてしまった場合です。どれだけ誠実に無実を訴えていても、一度流れてしまった情報を回収することはできないため、なかなか無罪だと分かってもらうことができません。逮捕されることも脅威ですが、本当の怖さは無罪判決を勝ち取った後にやってきます。バッシングを受けた場合も、感情的な対応をすることは避けて、努めて冷静であることが求められます。誠実に対応するように努力することが、信頼回復につながるのです。