顧問弁護士とは何ですか?

顧問弁護士とは何ですか?

顧問弁護士とは、法律上のかかりつけの医師です

 
顧問弁護士とは、個人や企業、団体などの契約した顧問先で起こった法律問題について契約した期間中、持続的に相談に応じる弁護士のことです。
例えるならば、法律上のかかりつけの医師のようなものです。
かかりつけの医師ならば病気に対するさまざまな問題を継続的に診察し、患者へアドバイスを行いますが、顧問弁護士の場合は法律上のさまざまな問題に対して継続的にアドバイスを行います。
日本においては個人が頻繁に法律上のトラブルをかかえることはないので、刑事事件で顧問弁護士にお世話になるというよりも、民間企業と契約を結んでいる民事訴訟の専門家のイメージが強いかもしれません。
 

顧問弁護士と顧問契約を結ぶことのメリット

 
顧問弁護士と契約を結ぶと、さまざまなメリットがあります。
まず、制限はあるものの無料ですぐに相談ができ、問題が表面化して実害が出ることを防ぐことが出来ます。もちろん、月○○万円などのように事前にお金を払ってはいます。
また、契約を結んだ相手から継続的に相談を受けているので、その契約相手の内情を詳しく理解しています。ですから、なにかあったときに素早く行動してもらい、よりよい結果をもたらすことが期待できます。
民事でも刑事事件でも、何かが起こった時、素早く対応できるかどうかで損害がまったくかわってきますので、素早く適切な対応をしてくれるということは大きなメリットです。
 

刑事事件でも弁護士と顧問契約を結ぶべきか?

 
日本では企業の民事訴訟で活躍するイメージが強い顧問弁護士ですが、刑事事件でも顧問弁護士と契約を結ぶことは、もちろん可能です。
可能なだけではなく、刑事事件でも顧問契約を積極的に結んだほうがよい場合もあります。
例えば、警察から話を聞きたいと呼び出しを受けたとします。
身に覚えがあるにしろないにしろ、一般の人が警察に呼び出されるなんてことは、そうそうありません。ですから、とても心配になる人もいるでしょう。
そのようなときは、刑事事件を専門に扱うような弁護士に相談に行き、顧問弁護士になってもらうのが有効かもしれません。
現在、多くの弁護士は初回の相談料をとらずに相談にのってくれます。そのため、比較的容易に弁護士と相談が行えると思います。その相談時に、逮捕された時のことを考え、弁護士と個人顧問契約を結べばいいのです。
個人の顧問契約の場合、料金は月数万円とあまり高額ではないところがほとんどです。
高額ではないとはいえ、逮捕されなければ、その顧問契約料は意味のないものになってしまいます。
しかし、逮捕から勾留申請までの72時間で、弁護士がどのように動くかで刑事事件の裁判の流れが大きく変わってしまいます。当然、量刑にも大きく関わってきますし、勾留されるかどうかにも関わってきます。
顧問弁護士になっていてもらえれば、逮捕されたときにすぐに弁護士を呼ぶことが可能です。
事前に、こちらの内情もわかっているので迅速に適切に対応をしてくれるでしょう。
ですから、安全のために刑事事件を扱う弁護士の方と顧問契約を結ぶのは有効な手段です。

執筆者

ヴィクトワール法律事務所

刑事事件について高い専門性とノウハウを有した6名の弁護士が在籍する法律事務所です。

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