詐欺で逮捕・勾留されたが、執行猶予判決を得たことで新たに就職できたケース

傷害事件のイメージ

【事案の概要――詐欺】

20代の息子さん(仮名・野村さん)を持つ両親からのご相談でした。
野村さんは、友人とともに他人名義のクレジットカードを使用するという詐欺事件を起こしてしまいました。そして、事件の内容も一定程度、悪質であったことから、事件後に警察に逮捕され、勤めていた職場も辞めざるを得なくなりました。

【弁護活動の経過・結果】

この件では、既に国選弁護人がついていましたが、ご両親と国選弁護人の方針が合わず、野村さんが起訴された段階で当事務所にご依頼いただきました。
ご依頼いただいた段階で、別件の窃盗・詐欺事件が捜査されており、追起訴直前でしたが、私どもが把握するや否や、すぐに被害者のいる遠方に行き示談をし、被害届を取り下げていただくことで、裁判が拡大することを防ぎました。
また、本件でも実質的被害者であるクレジットカードの名義人との間で何度も繰り返し交渉することで示談が成立しました。
さらに、野村さんが極めて真面目な性格であることが分かりましたので、被告人質問なので、できる限り、野村さんの性格が分かるような弁護に努め、結果として、執行猶予判決をいただきました。そして、その1か月後、野村さんは無事に新しい仕事を見つけ、充実した毎日を過ごしているという嬉しいお話をうかがいました。
本件では、示談を如何に素早く成立させるかが肝であったので、できるだけ迅速に動くことを意識しました。特に別件では、被害者から示談の電話をいただいた1時間後には、その示談のため遠方に向かう新幹線に乗車していました。
野村さんの新たな第一歩へのお手伝いが出来たことは、弁護人として望外の喜びです。

執筆者

ヴィクトワール法律事務所

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