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2.検察官時代に手掛けた種々の覚せい剤等の薬物事件

(1)
私が任官した昭和45年当時は、すでに各地方検察庁に麻薬係が設けられて、
麻薬係検事が中心となって覚せい剤や麻薬等の薬物事犯の解明にあたっていました。

私も若いときには、何度か麻薬係を担当させられたこともあり、覚せい剤事件だけでも単純な使用や所持など
数十件を含め密売組織の幹部や頭目や密輸入等の事件を併せると優に100件以上の事件を起訴しました。

なお、覚せい剤事件より軽微と見られている大麻事件の起訴は、
かなり少なく合計しても10件から20件くらいでした。

さらに、麻薬事件は、大麻事件の半分くらいです。

 

 

(2)
特に高検所在地のS地方検察庁(当時S市内の人口約130万人)に勤務していた時は、
これまでは、別々の検事が担当していた麻薬係と暴力係を1人で担当するよう命ぜられました。

同管内で頻繁に発生する麻薬事件と暴力事件の両方をこなさなければならず、
深夜や土日も警察や拘置所等での取調べや警察等との打合せ、証拠の検討に追われたのです。

そして、警察捜査の先頭に立って、末端の被疑者、さらにその密売先、さらに密売元などを次々と自白させて、
組織の中心に向かって上へ上へと突き上げ、最後には密輸入や暴力団組織同士のキロ単位の覚せい剤の
授受、
それに伴う金銭の支払いなどを突き止め真相を解明して、
いわゆる突上げ捜査によって背後に潜む密売組織の頭目などに手を伸ばすことができました。

それは、末端の使用者や所持者を処罰しても、このような犯罪を減少させることは、ほとんど困難であり、
しかも、密売組織によって甘い汁を吸っている幹部や頭目を処罰できないのであれば、
処罰される者にも大きな不公平感を与えてしまうことになると考えたからです。

私が尊敬していた「ミスター検察」こと伊藤栄樹元検事総長は「巨悪を眠らせない。」との名言を遺しましたが、
これは政治家やこれと癒着する官僚や企業経営者等を指すものです。

しかし、薬物事犯でもこの検察の精神を失ってはならないと考えていました。

そして、末端から突き上げて、さらに捜査を進めていくと、種々の手段を使って多額の金銭が支払われ、
或いは多くの共犯者たちがそれぞれの役割を分担して行っており、知能犯事件顔負けのドラマがあり、
真相を解明することの喜びや醍醐味を味わうことができました。

 

その真相解明にあたって努力することによって、経歴の中にも書いてありますように、
暴力団総長による覚せい剤の密売事犯や、覚せい剤を競走馬に注射して優勝させ3000万円という多額の
賞金を受け取った暴力団親分と競馬関係者が関与した事犯、国内で初めてと言われている
検証令状に基づく電話盗聴により覚せい剤密売組織を解明した事件や、
さらには、飛行機を乗り継ぎ数キロ単位で覚せい剤をS市内まで密輸入した事案などを
次々と手掛けることができました。

 

 

(3)
この他、別の検察庁では日本とアメリカにまたがる数キロ単位の大量ヘロイン(麻薬)密輸入事件を
アメリカ合衆国連邦検察庁の検事補と協力して、アメリカや日本で逮捕された共犯者や関係者を取り調べて
真相を解明したり、これらヘロインを含む麻薬関係の情報を入手するために、
ワシントンD.C.郊外のバージニア州にあるDEA(Drug Enforcement Administration=麻薬取締局、
薬物に関連して世界の多くの地域に支局を有する情報組織を持っており、
FBIに並ぶかそれ以上大きな組織のようです。)本部を訪ねたこともありました。

このヘロイン事件ではDEAが渡米から帰国までの間、通訳の支援を含め全面的に協力して貰いましたが、常日頃から東京アメリカ大使館にあるDEA支局の職員とも許される範囲で情報を交換していたことがあったために、大きな協力を得ることができたのです。

覚せい剤、麻薬事犯に関して他の検察官が経験できなかった種々の事件に関与できましたことは幸運だと感じております。

弁護士となってからもこれらの経験を生かし、覚せい剤事件や大麻事件を受任しており、
最近では営利目的覚せい剤事件を受任して、接見のため酒井法子で有名な東京湾岸警察署にも
出かけています。

 

 

 

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