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弁護士の得意分野を見分ける方法
弁護士にも得意分野があります
弁護士は、法律の専門家です。あの分厚い六法全書を全部暗記しているのかなどと聞かれることは、定番のジョークになっています。
弁護士は、司法試験という試験を受けており、同じ法律の勉強をしてきてはいますが、日本にある法律の数は多く、また、法律の条文だけを知っていれば業務ができるわけではありません。裁判所の考え方や、実務の運用などにも理解がなければなりません。
必然、それぞれの弁護士にも得意分野というものができてきます。例えば、医者であれば、内科や外科などに別れています。弁護士にも、特に取り扱っている分野というものがあるのです。
弁護士の得意分野と、弁護士への依頼
それでは、弁護士の得意分野はどうすればわかるのでしょうか。今のところ、弁護士の得意分野を認定する公的な制度はありません。そのため、弁護士の得意分野を知るには、弁護士自身がどのように得意分野を公開しているのか、その弁護士がどのような活動をしているのか、弁護士がその分野に対してどのような考えや知識を持っているのかといったことから判断することになります。
弁護士に業務を依頼するとき、その弁護士が事件の分野について詳しくいことが望ましいです。特に専門的な知識が必要であり、経験がなければ対応できないような事件の場合は、ほとんど専門的にその分野を扱っている弁護士に依頼する必要があるでしょう。
しかし、弁護士であるからには最低限の法的知識や考え方を持っており、それはいずれの法律にも共通しています。特定の分野にとらわれず、幅広い分野を扱っている弁護士もいます。そのような弁護士であっても、事件に対する取り組み方や今後の方針などを踏まえて、その弁護士と一緒に対応していけるかを考えて、依頼をすることも、あるべき依頼の形です。
弁護士事務所の弁護士のプロフィールを見てみると得意分野が記載されていることがあります。刑事事件を得意とする弁護士、民事事件を得意とする弁護士と、特に多数の弁護士が在籍してる弁護士事務所であれば、各弁護士の得意分野を記載してくれている場合があります。多人数の事務所のほうが、それぞれの分野に特化した弁護士が在籍しているともいえます。そういった専門分野を理解したうえで、頼りになりそうな弁護士に依頼することが自身のトラブルについてもスムーズに解決していく方法といえ、どの弁護士に頼んでも同じではないということを認識しておくことが重要といえます。
弁護士の得意分野を見分けるにはインターネットを使うと便利
弁護士に依頼しようとしても、どの弁護士がいいのかといったことは、一般の方にはよくわからないことが多いと思います。それに加えて、弁護士の得意分野まで考えると、どのように弁護士を探せばいいのか悩んでしまいます。
以前からの弁護士との探し方としては、知人に紹介してもらうという方法があり、今でも最も使われている弁護士の探し方だと思います。最近では、多くの弁護士や法律事務所がインターネット上にウェブサイトを持っていたり、ポータルサイトにプロフィールを乗せていたりします。そういった情報からも、弁護士を探してみると良いでしょう。
そして、実際に弁護士の法律相談などから、依頼する弁護士を探すことが有益だと思います。